Beautiful Journey
息子がテニスに通い始めて1ヶ月、本人は楽しく通っているが母(出資者)は練習カリキュラムやコーチに不満があるらしく“もうここはやめる、あんな練習させても意味がない。違うスクールに行かせる”と血眼になって良いスクール探しをしている。

私と母はここが違う。
私は“息子が楽しんで通えてれば良いや。楽しい趣味の一つになれば”くらいに思ってるのに対し、母は“孫がプロになれるかもしれない”と半ば本気で思っている。根拠もなく。

私は母のこういうところが好きだ。
なんの根拠もなく、私がマラソン大会で一位になれると思っていたし、ピアノ奏者になれると思っていたし、相対的に学力が高くない私が県でいちばんの高校に入れると、本気で思っていた。

こういう期待は時に子供にプレッシャーを与えるけど、この本気で子供を信じる気持ちってなかなか持てるものじゃない。
息子をみくびってるわけではないけど、サッカーがたいしてうまくならない息子に“まぁプロにはなるわけでもないし”と、成績が良くなくても“まぁ私の子供だし”という気持ちがどこかにある。悪い癖だ。

母は、自分が何かに秀でてるわけでもないのになぜか自分の子供のことは信じていた。そのおかげで私は昔から、やればきっとできるんだという自己肯定感だけは安定して持っていた。これは競争社会を生き抜く為にかなり重要なポテンシャルのひとつなので、息子にもそれが培われることを切に願う…(母がいる限り大丈夫そうだけど)